【R1測量士試験過去問題解説 第3回】午前No.5


測量士試験の過去問題を解くシリーズ、令和元年度試験版の第3回です。




以下、「国土地理院」サイト令和元年5月19日の問題を引用して解説して行きます。




[R 1-午前No.5 問題] (以下引用開始)




 〔No.5〕
 次のa~cの文は,正規分布の性質(特徴)について述べたものである。 ア 〜 エ  に 入る数値の組合せとして最も適当なものはどれか。次の中から選べ。
 ただし,平均をμ,標準偏差をσと表す。
 なお,関数の値が必要な場合は,巻末の関数表を使用すること。

a. 正規分布は,μとσにより分布が定まり,μを中心に左右対称の釣り鐘型のグラフで示される。特 にμが 0,σが  ア  のとき,標準正規分布と呼ばれる。

b. 正規分布では,μ±σの範囲に入る確率が約 68.3 %,μ± 2 σの範囲に入る確率が約 95.5 %, μ± 3σの範囲に入る確率が約  イ  % である。

c. 受験者 2,000 人の試験において,μ(平均)65 点,σ(標準偏差)10 点の結果を得た。受験者の 点数の分布が,近似的に正規分布に従うと仮定した場合,55 点以上 75 点以下に入る受験者数は, 約  ウ  人で,45 点以上 85 点以下に入る受験者数は,約  エ  人である。

   ア    イ     ウ     エ
1.   0    97.4   680   1,320   
2.   1    97.4   1,366  1,910   
3.   1    99.7   1,366  1,910   
4.   2    97.4   680   1,320   
5.   2    99.7   1,366  1,910




(引用終了)




解答 は3です。
以下解説して行きます。
この問題を確実に解くためには、正規分布の性質(特徴)を記憶している必要があります。




a.の「ア」は、 定義から
「 正規分布は,μとσにより分布が定まり,μを中心に左右対称の釣り鐘型のグラフで示される。特 にμが 0,σが  『1』のとき,標準正規分布と呼ばれる」
となります。これは、定義なので記憶している必要があります。
よって、正答として残る選択枝の候補は、2か3となります。




b.の「イ」は、99.7です。ガウス分布の式や誤差関数から、この値を導出する事もできますが、素早く解答するために記憶しておきたい値だと思います。
よって、正答として残るのは、3だけとなります。




c.は、問題文から、
受験者 2,000 人の試験において 、55 点以上 75 点以下に入る受験者数は,65±10の範囲に入る確率が約 68.3 % となりますので、2000 × 0.683=1366となり、『ウ』は1366人となります。
同様に問題文から、
受験者 2,000 人の試験において 、45 点以上 85 点以下に入る受験者数は, 65±20の範囲に入る確率が約 95.5% となりますので、 2000 × 0.955=1910となり、『エ』は1910人となります。

以上です。




[フレームに入りきらないほどの海清寺で一番大きなクスノキ]





【R1測量士試験過去問題解説 第2回】午前No.3, No.4


測量士試験の過去問題を解くシリーズ、令和元年度試験版の第2回です。




以下、「国土地理院」サイト令和元年5月19日の問題を引用して解説して行きます。




[R 1-午前No.3 問題] (以下引用開始)




〔No.3〕   

 次の文は,地理情報標準プロファイル(以下「JPGIS」という。)について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。

1. JPGIS は,地理情報に関する国際規格(ISO 規格)及び日本工業規格(JIS 規格)の中から,基本的な要素を抽出し,体系化したものである。

2. 測量計画機関が公共測量を実施しようとするときは,得ようとする測量成果の製品仕様書を, JPGIS に準拠して作成しなければならない。   

3. JPGIS で定義する概念スキーマは,HTML(Hyper Text Markup Language)を使用して記述 する。

4. JPGIS に準拠して整備されたデータがすべて同じ XML 形式で作成されているわけではない。

5. 国土地理院が整備した基盤地図情報は,JPGIS に準拠して作成されており,インターネットで無 償で提供されている。




(引用終了)




解答 は3です。以下解説して行きます。




1は、




(引用開始)

「 地理情報標準は、国際標準化機構(ISO)の地理情報専門委員会(TC 211)にて、国際規格化され、その後順次国内規格(日本産業規格:JIS)化されます。国土地理院では、さらにそれらの内容を実利用に合わせて体系化し、 より実用的な規格とした地理情報標準プロファイル(JPGIS)を策定し、利用の推奨を図っています。 」

地理院ホーム > GIS・国土の情報 > 地理情報標準とは > 地理情報標準プロファイル(JPGIS) > 1. 地理情報標準規格と実用規格





(引用終了)




上記から正しい。




2は、




(引用開始)

1)製品仕様書

(中略)
公共測量を行う際には、発注者(測量計画機関)は、製品仕様書を利用して発注し、受注者は、製品仕様書に基づいてデータを作成します。国土地理院が提供している製品仕様書サンプルはJPGISに準拠していることから、そのサンプルに必要事項を記載することで、製品仕様書が容易に作成できます。公共測量を行う際には是非ご利用下さい。

地理院ホーム > GIS・国土の情報 > 地理情報標準とは > 地理情報標準プロファイル(JPGIS) > 2.地理空間情報の実用化(JPGIS化)でできること




(引用終了)




上記より正しい。




3は、




(引用開始)

JPGIS序文
「地理情報標準プロファイル(以下「JPGIS」という。)は,地理情報規格群の中から,地理空間情報の概念スキーマを記述し符号化するために必要となる基本的な要素を抽出し,体系化したものである。このプロファイルで定義するスキーマは,統一モデル化言語(UML:Unified Modeling Language)を使用して記述する。UML クラスには,属性,操作及び関連の三つの基本的な特性があるが,このプロファイルでは属性及び関連のみを扱う。」

地理院ホーム > GIS・国土の情報 > 地理情報標準とは > 地理情報標準プロファイル(JPGIS) >
4.地理情報標準プロファイル(JPGIS)の利用





(引用終了)




上記から、JPGIS で定義する概念スキーマは,UMLで記述するので 「3. JPGIS で定義する概念スキーマは,HTML(Hyper Text Markup Language)を使用して記述 する。 」は間違いです。




4は、




(引用開始)

Ver.2.0で追加された附属書12は、附属書8と比較するとどこが違うのでしょうか?
附属書8と附属書12は、UMLクラス図からXMLSchemaへのマッピング規則が異なります。そのため、附属書8に基づく地理空間データと附属書12(GML)に基づく地理空間データは、異なるXML文書として表現されます。標準スキーマのタグの対比については附属書12を参照してください。

地理院ホーム > GIS・国土の情報 > 地理情報標準とは > 地理情報標準プロファイル(JPGIS) > 2 5.JPGIS FAQ





(引用終了)




上記などから、採用した付属書によってXMLの形式は異なりますので、「 4. JPGIS に準拠して整備されたデータがすべて同じ XML 形式で作成されているわけではない。 」は正しい。




5は、




(引用開始)

JPGISデータの利用事例はありますか?
■JPGISデータの整備状況
国土地理院の基盤地図情報は、JPGISに準拠して作成し、公開しています。
国土地理院が整備した基盤地図情報

地理院ホーム > GIS・国土の情報 > 地理情報標準とは > 地理情報標準プロファイル(JPGIS) > 5.JPGIS FAQ




(引用終了)




というリンクがあり情報が公開されています。 よって5は正しい。




引き続き、 R1-午前No.4 問題 を解説して行きます。




[R1-午前No.4 問題] (以下引用開始)




〔No.4〕   

  次の式 4 は,平面上の点(x,y)を,原点(0,0)を中心に反時計回りにθだけ回転させたときの点 (X,Y)の座標を表す式を行列表記したものである。点P(-2.0,1.0)を原点(0,0)を中心に反時 計回りにθだけ回転させたとき,点 P’(-2.1749, -0.5195)となった。この場合のθは幾らか。次の 中から最も近いものを選べ。ただし,横軸をX軸,縦軸をY軸とする。  

なお,関数の値が必要な場合は,巻末の関数表を使用すること。








1.38°
2.40°
3.42°
4.44°
5.46°





(引用終了)




解答は2です。方針としては、cosθをAと置いて、sinθをBと置いた連立方程式を解いていけばよいと思います。








となり巻末の関数表から40°が求まります。




以上です。




[去る年の夏の終わりの津門の夕暮れ]