前回の続きから、です。
前回のお話は、上の図で点O,O’,P,P’の座標(緯度、経度、標高)は具体的にどうやって求めるの?というところまででした。
子供のころ、理科の教科書で
こんな図を見た覚えはありませんか?青いのは凸レンズ、Aと書いてあるところには実際にろうそくがあって、Bには実像ができるんですよーとかなんとか。あるいは実験として、Bの場所前後にレンズと平行にスクリーンを置いて観察してみたり。
乱暴にいうとBの場所にフィルム(※1)置いたらカメラのできあがり!ですよね。というのを前置きに、前回の続きです。
急にレイトレーシングの話すんの?と思った方ごめんなさい。あんまり関係ないです。徐々に徐々に写真測量らしい内容になっていきますので、今後は筆者が担当した過去2回の記事(第1回・第2回)ともどもシリーズ記事「写真測量夜話」としてお届けしていきたいと思います。
余談ですが、「レイトレーシング」とは3DCGで物体をレンダリングするときに用いられる基礎的な手法で、(大まかには)レンダリング時の視点から物体へと光の進む向きと逆にその経路をたどり視点からの眺めを計算するものです。様々な解説書が存在するので興味のある方は是非。
閑話休題。
ステレオ空中写真測量では2つの視点から撮影した空中写真をPC上で実体視(3D)表示して測量を行いますが、当然、現実に写真を撮る瞬間この視点には航空機等に積まれたカメラがあります。今回のお話はここが起点です。