今回は小ネタです。
PostgreSQLをグラフィカルに操作する際のツールがpgAdminですが
この操作でかゆいところに手が届く小ネタ(windows向け)をいくつか
披露します。
1、データビューからのコピーについて
テーブル内容等をデータビューやクエリ結果に表示させたあとに
表示枠の左上をクリックすると全選択状態になります。
これをCtrl+cとかメニューの編集→コピーなどで
クリップボードに張り付けられます。
この書式は制御できるよという話です。
データビューやクエリ結果のウインドウではなく
pgAdmin本体のメニューのファイル―→オプションを選択し
オプション画面を出します。
この後はバージョンによって全然見た目が違いますが、
「クエリーツール」というカテゴリーの中の
「フィールド・セパレーターの結果コピー」という項目で
区切り文字を変更できます。
CSVならカンマ、Excel向けならTABのように切り替え可能です。
また新しいバージョンであれば
「Copy column names」で
列名をコピー内容に含めることもできます。
ただし、データビューから複数行を選択してコピーし、
手元で編集して再度貼り付けるというやり方はできません。
戻す際には1行ずつカレント行に張り付けるか、
他の手段を利用しましょう。
新しいバージョンではテーブルに対してファイルからの
インポートができるようになっていますが
エンコードや区切り文字、改行文字、型変換等で
どのくらい融通が利くのかまではまだ試せていません。
(→今後の課題)
2、バックアップとリストアの注意点
pgAdminのバージョンによるのですが、
データベースやテーブルを選択してバックアップをする際に
バックアップ先の選択用のウインドウが出た際に
「フォーマット」欄が初期状態で空の場合があります。
空のままでバックアップを取ると
Plainを選択したのと同じ扱いになります。
PlainはpgAdminからのリストアに失敗する場合が多いため
pgAdminだけを利用する場合はお勧めできません。
3、pgAdmin上でのCOPY文の注意点
pgAdmin上でCOPY文を発行した場合に、
ファイルパス等が含まれていることはよくありますが
pgAdminの操作元からのパスではなく
接続先のサーバのローカルパスになるので
注意が必要です。
当然サーバとのOS違いでの
大文字小文字の区別の違いなどにも注意してください。
4、pgAdmin なのかpgAdmin IIIなのか
日本語の文書で経緯があんまり残ってないのですが、
pgAdminは元々メジャーバージョン3のpgAdmin IIIの
はずなのですがバージョン管理の採番が
pgAdmin2の1.10.0とpgAdmin3の1.10.0みたいに
非常にややっこしいことになってしまったので、
ここ5年ぐらいで表向きIIIを取ってしまった
という流れのようです。
いまだにファイル名などにはpgadmin3の名残が残ってますね。
(蛇足ですがpgadmin2で調べると2004とかの情報が出てきます。)
以上、徒然と書いてみました。
GUIで扱えるのでCUIメインでない人には非常に役に立つツールです。
是非活用してください。
pgadminⅢで、CSVのエクスポートできなくて困ってたのですが、大変助かりました。