【H29測量士試験過去問題解説 第10回】午前No.18

測量士試験の過去問題を解くシリーズ、H29年度試験版の第10回です。



今回はH29年度午前No.18の問題を解いていきます。

[H29-午前No.18 問題]
画面距離10 cm,画面の大きさ14,000 画素×7,500 画素,撮像面での素子寸法6 μm のデジタル航空カメラを用いて,海面からの撮影高度3,000 m で鉛直空中写真撮影を行った。
この写真に写っている橋の長さを数値写真上で計測すると1,800 画素であった。
縮尺1/2,500 の地図上でのこの橋の長さは幾らか。最も近いものを次の中から選べ。
ただし,この橋は写真の短辺に平行に写っており,標高200 m の地点に水平に架けられているものとする。
なお,関数の値が必要な場合は,巻末の関数表を使用すること。

1. 72 mm
2. 118 mm
3. 121 mm
4. 129 mm
5. 138 mm

正答は3です。

解説していきます。

この問題は、写真上の地物(この問題では橋)の長さを、地図上での長さに変換する問題です。
模式図はこちらです。
H29_18

まず、写真の縮尺を求めます。
橋に対しての写真の縮尺をq18-01とおくと、
q18-01_01より、

q18-01_02

続いて、橋の長さを求めます。

まず、写真上での橋の長さが
q18-03
と求められます。

これと、上で求めた縮尺を使い、実際の橋の長さを求めると
q18-04

これを地図上に落とした長さは
q18-05
となり、

解答の3を求められます。

この問題は、カメラについてある程度の理解があれば、計算の内容も値も非常に簡単です。
カメラや写真について苦手な方にも理解の糸口に使いやすいので、まずはこちらを解いてみて下さい。

短くなりましたが、No.18の解説は以上です。

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