QGISでシェープファイルを扱う際、描画パフォーマンス向上のために空間インデックスの作成を行うことができ、このとき、.qixファイルというものが生成されます。今回はこのファイルがどういうものなのかをQGIS(2.14.10)上で確認してみましょう。
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今回、データは国土数値情報を使用します。
何はさておき、空間インデックスファイル(.qix)を作成しなくてはなりません。下は兵庫県の文化施設を示すシェープファイル(P27-13_28.shp)を表示したものです。
レイヤプロパティの[一般情報]から空間インデックスの作成を行うことができます。
空間インデックスが無事作成できると…
このようなダイアログメッセージが表示され、シェープファイルと同じ場所に.qixファイル(この場合はP27-13_28.qix)が作成されます。データの規模が大きい場合、.qixファイルを作成しておくと描画パフォーマンスが向上するのですが、具体的にどれぐらい?という話はまたの機会に。
さて、この.qixファイルですが、そのままではQGISで確認することができません。が、shptreevis.exeというツールを使用してポリゴンを格納したシェープファイルに変換することができます。以前紹介したms4wに同梱のものを使うのがお手軽で…
shptreevis.exe P27-13_28.shp P27-13_28_treevis.shp
これだけで.qixファイルに対応したシェープファイル(上の例ではP27-13_28_treevis.shp)を作成することができます(Pathは適宜通して下さい)。
QGIS上で重ねてみると…
こんな感じです(ポリゴンは90%透過設定、2枚目はポイント非表示)。
無事、.qixファイルをQGIS上で確認することができました。空間インデックスなんだよと言われればそれっぽく見えなくもないかもしれませんが、もう少し腑に落ちる形で可視化してみたいですね。というところで、続きはまた今度。
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※ 本記事のデータは国土数値情報 文化施設データ(H25)及び行政区域データ(H29)(共に兵庫県のデータ)をもとに当ブログが編集・加工したものです。