【H27測量士試験過去問題解説 第0回】 測量士試験と関連法規

おそらく複数筆者のリレーでお送りします、新シリーズです。

例年5月中旬から下旬の日曜に実施される測量士(及び測量士補)の試験、2015年は5月17日(日)に全国14箇所で行われました。少なくともここ数年では早めの日程だったので、受験された方は意外と試験日が差し迫っているなと落ち着かないGWを過ごされたのではないでしょうか。受験されたみなさん、お疲れ様でした。

さて、この測量士試験、合格すれば(そして登録すれば)もちろん晴れて”測量士”となります。実は測量士試験により測量士となっている人は少数派なのですが、その少数派=これから測量士試験を受けようとされている方向けに、この連載では平成27年の測量士試験問題を解説していきたいと思います。

今回は準備回として、測量士試験制度のポイントと、主要な関連法規についてお届けしましょう。

測量士試験(wikipedia -測量士 より)

とっとと要約してしまうと

  1. 午前のマークシート午後の記述、配点はきっちり半分ずつ
  2. 午前全分野からの28問全問解答
  3. 午後は必須1問、選択2問
  4. 午前で半分以上とらないと足きりで不合格
  5. 午前午後合わせて65%以上の点数で合格

です。配点としては午前700点(1問25点)、午後700点(必須300点、選択各200点)の合計1400点で、1400×0.65=910点で合格となります。午前のマークシートで満点、午後は3割でも合格だ!というのはさすがに厳しいですが、午前の点数を稼ぐと午後かなり余裕が生まれる試験制度です。また、午後は「必須=皆が知っているべき法規、選択=各々の専門分野」という捉え方でよいでしょう。

ということで、この制度で”試験に合格しやすい人”を勝手に想像すると、

  • 測量法規を熟知しており=午後必須
  • 強みとなる専門分野を(出来れば2つ)持ち=午後選択
  • 測量技術全般への造詣も深い=午前

こんな感じではないでしょうか。

 

・・・

 

さて、午後の必須では測量法規を中心とした出題がなされるのに加え、午前試験でも最初の4問は測量法規で、取りこぼすと痛いものがあります。測量士試験に関連する法規として押さえておきたいものには主に次のようなものがあります(リンクは原文へ)。

その他、座標系(ITRF)や投影図法についてなどが頻出です。次回からは何人かの筆者が得意分野を担当する形で試験問題を解説していきたいと思います。

 

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